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『ウーバー創業者の失敗に学ぶべきことは』

平成29年6月29日


 子供は例え自分の子供であっても、自意識が芽生える年ごろからは、親の思い通りにはならないもの。起業した会社も、初期の軌道に乗せるまでは自分の会社としてある程度は自由だが、組織が大きくなると思い通りにはならない。


 そんな、生きもののような会社の成長に付いていけず、とうとう創業会社を辞める羽目になったのがUber(ウーバー)CEOのトラビス・カラニック氏。09年の会社設立から8年後のことです。


 まずウーバーの現状ですが、世界80カ国以上でスマホを使って、登録済の車運転者と乗客とを結びつけるマッチングビジネス。NY、パリ、ロンドン、シンガポールなど、都市単位で世界各地に導入が広がっています。


 16年現在ウーバーの売上げは65億ドル(7215億円)、今は純損失が28億ドル(3100億円)の赤字会社。トヨタ、GM、VWなど大手自動車メーカーが、ウーバーの将来性を予測して対策に追われるほど成長力のある会社です。


 カラニッチ氏はビジネスパートナーとこの会社を、リーマンショック発生で世界経済が大揺れの09年に立ち上げました。その後は、大都市のタクシー会社を説き伏せながら、それこそ世界を股にかけた成長を続けています。


 数年前から、ウーバーは主要幹部や社員の退職者が多く、企業コンプライアンス順守に問題があるのではないかと噂されていました。セクハラや人種差別がオフィスに横行しているとも言われました。


 創業から日の浅い会社の中には、法律を無視するイケイケの事業展開をしている会社が少なくないです。会社によっては、違法行為が多発しているために会社が空中分解する例さえあります。


 ウーバーの場合、当初はこのような社内のトラブルが表面化して、カラニッチ氏が社員向け「ふさわしい指導者になって戻ってくる」と休養を宣言しました。ただ、株主から退任を迫られたことで最後は辞めることになりました。


 大変な思いで世界から注目を集めるブローバル企業の起功しながら、フル回転自身が経営者にふさわしい事前準備をしなかったために、自分の創った会社を追い出されることになったカラニッチ氏。


 日本での小企業の起業においても、最初の社内ルール作りを怠ったり、折角作ったルールを誰も守らないことがあると、ウーバーのカラニック氏の二の舞になります。起業時ですから、フル回転で事業を展開したい気持ちは判りますが、ブレーキも会社には必要です。






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