中山おさひろの開業情報
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『今後のバブル崩壊を見越して起業のタイミング』

平成29年11月8日


 初めまして起業する人に多いのが、自分の起業準備は進んでいるので「そろそろ開業しようか」と腰を上げる人。社会の流れ、人々の関心など無視して、自分の事情ばかりを優先させて開業するタイプの人です。


 今から9年前リーマンショックの時は、多くの起業したばかりの小企業が、大不況のなかで倒産や廃業に追い込まれました。決して、不況のときの起業はダメと言っている訳ではありません。


 リーマンショックの中で売り出されたアップルのアイフォーンは、世界的大ヒット商品となり現在もそのシリーズは売れ続けています。まったくダメなのではなく、要はタイミングを計れるかどうか。


 不況になると、開業する人は極端に減りますから競合する会社は少なくなります。同時に、お客さんの財布の紐も固くなることは覚悟が必要です。好景気のときに比べ、競争は楽ですが財布をこじ開ける説得力が必要です。


 何故、こんな話をするかといいますと、現在東京、大阪、名古屋などの中心地では、地価やマンション価格の高騰が続いています。東京では1室が15億円のマンションが売り出され、既に売れ続いているとか。


 一方株価も上昇が続き、今年初めの東証平均株価19298円から、現在は22000円台まで上昇。今後も、世界同時株高につられ2万4千円や2万5千円台の声まで上がっています。


 この先、2020年には東京五輪が開催されますから、建設、電子部品、自動車を中心に産業界の好調は続くと予想されます。果たして、不動産の高騰と株価の上昇はどこまで続くのか・・


 これまで10年置きに世界が経験したバブル経済の崩壊が発生することになるのか、起業や新規事業を考える人にも不安な環境が続きます。バブル発生には、それなりの経済的背景を必要とします。


 他の物価は上がらないのに、土地や株など一部の投機対象だけが異常に上昇するバブルは、上がっているときにバブルと認識するのは困難です。上昇から下降に転換し手がつけられなくなって初めて、バブルだったことが判ります。


 最初は一般的な投資として土地、株、建物などに資金を投入します。マンションに自分や家族が住む目的で購入している時にバブルは発生しません。そのうち購入希望者が増え、価格上昇が期待できるころからバブルが忍び寄ってきます。


 自分が住む目的から、価格上昇による利ザヤを稼ぐ目的に代わる時がバブル発生のはじまりです。そのうち期待が暴走し、まだまだ上がると思い込む人が次々にでてきます。


 当初は期待に応えて上がりますが、一定程度上昇が続きますと期待してもそれ以上は上がらない時、購入資金の金利負担などに耐えられなくなったときにバブルは崩壊します。


この仕組みは、1600年代オランダで起きたチューリップの球根を巡る金融バブルの時代から、今も基本的には変わりません。ただ、現在心配されているバブルは、少し事情が違っている点もあります。


その前に、まずバブルが発生するために必要な条件を上げます。一つ目は長期に渡る金融緩和が続いていること。金融市場に巨額の資金が積まれていて、その資金を使って投機することが可能なことです。


二つ目は、社会で技術革新や規制緩和が進んで経済面で変化が起こっていることです。現代でいいますと、ガソリン車が電気自動車に代わり人工知能(AI)が製品化することで、現在世界経済は活況を呈しています。


 三つ目は、これから日本経済が今後ますます拡大するといった、楽観論が市場を支配する時です。このような環境の時にはバブルが発生しやすくなります。


通常、市場でのバブルの気配を感じますと中央銀行や政府は、金利を引き上げるなどして景気の過熱を冷やしにかかります。現在の日本政府は過熱でも何でも、物価上昇や好景気につながることなら大歓迎です。


 日本の場合は、中央銀行と政府が一緒になって、物価引き上げに手を貸していることが他国と違う事情です。そのため、バブル気配があると資金注入は止めますが、この国の総裁や首相はまったく蛇口を閉める気はないことが怖いです。


 このような環境の中ですから、起業や新規事業をどうするのか普段以上に真剣に考えることです。一つはっきりしていることは、財政にしろ、金融にしろ、この国の指導者を信用していては痛い目に遭います。







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