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『ZOZOにみる恨み妬みはビジネスても怖い 』

2019年2月26日


 若手経営者としては、わが国で最も成功している一人とされる前澤友作さんが苦境に陥っています。経営するファッション通販サイトZOZOTOWNから、有力アパレル会社が次々と離脱をはじめています。


 経済誌フォーブスによりますと、前澤さんはわが国で14番目(17年時点)の大金持ちとされています。企業経営以前は、パンクバンドのドラマーをしていてわが国のビジネス界では珍しい存在です。


 ZOZOTOWNは、売れ行き不振の続くアパレル業界にあって、大手ブランドから中小メーカーまで横断的にネット販売を手掛ける、救世主のような役割を果たしてきました。


 一方で前澤さんのプライベートでは、有名女優との恋仲を週刊誌に取り上げられたり、23年にスペース]での宇宙旅行に予約、現金1億円のお年玉を100人にプレゼントなど、多分に集客目的の話題作りで名を上げています。


 ただ経営状態が厳しくなっているアパレルメーカー側にしてみると、前澤さんの派手な振る舞いは妬みややっかみの対象になったようです。オンワードは18年12月に自前でネット通販する方針を打ち出しました。


 その後も、ミキハウス、ユナイデッドアローズなど、大手各社が次々と離脱を表明したため前澤さんも慌てたようです。Twitterによる情報発信を中止して事業に専念することにしました。


 米国では、D2Cの動きが広がっています。ネット販売顧客をプラットフォームに任せる仕組みから、自社で管理するデータ時代に到来に対応した流れが動き出しています。


 ビジネス成功のために忘れてはいけないポイントがあります。その一つに、「恨みや妬みを持たない、人にも持たれない」があります。前澤さんは、お客さんには支持されても、身内のはずの業界の妬みを買ったようです。





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