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            『 イラクの戦場にもあった起業の話 』

                                          
           5月27 日、 バクダットの南約30キロのマハムディヤで日本人ジャーナリス
           ト二人が、 何 者かに襲撃されて殺された。
           日本政府は、イラクでの退避勧告を発して全土から民間人の引き上げを勧告
          していたが、フリーのジャーナリストにとってはマスコミを通じて世界に発信する
          画像や文章は、現地での競争相手が少なければ少ないほどその商品価値は
          増し、ジャーナリストとしての名声も高まる。

           今回犠牲にあわれた橋田伸介さんは、1960年代後半のベトナム戦争の時
          代から日本電波ニュース社の報道カメラマンとして活躍され、89年からは組織
          から離れてフリーのジャーナリストとして、戦場での取材を専門にマスコミで活
          躍していた。
           フリーと違って日本電波ニュース社の社員としてのジャーナリストは、身分も
          安全も格段に保障される。しかし、組織で運営される企業であるかぎり、収益
          のためには畑違いのCM撮影をさせられたり、管理畑に回されることもある。第
          一、現在のように61歳で現役のジャーナリストでいることは、企業勤めでは考
          えられないことである。
       
               − 自分流の生き方がフリーを選ぶ - 

           今回のイラク報道では、マスコミ各社のほとんどは、政府の退避勧告に従っ
          てバクダットから離れた。それでも、テレビや新聞を通じて戦場報道がなされて
          いるのは、フリーのジャーナリストから提供を受けたり、外国通信社を通して情
          報や画像を入手しているからである。
           イラク南部のサマワでは、日本の自衛隊が活動していることもあって、イラク
          の現地報道には国民の関心も高い。この高い需要に対して、当然供給を考え
          るのがジャーナリスト精神であり起業家精神でもある。
       
           マスコミの世界では、一般企業と比べて格段と高い待遇の巨大組織を辞め
          てフリーで活動する道を選ぶ人が多い。一つには、いつまで高い待遇が続くか
          考えたとき、余力のあるうちに自身の地固めをしておこうと云う考え方がある。
           同時に、組織の歯車として動くより、自身が決めた領域で自分のスタイルで
          働くことを望む人も多い。
           自分流の生き方を貫くためと同時に、社会と向かいあった厳しくもやりがいの
          ある仕事がそこにあると思われる。 

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