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              『 アフィリエイトで起業は可能か 』

                                          
           ネットの小遣い稼ぎとして有名になったアフィリエイトプログラムが、わが国で
          もビジネスとして定着し始めて、起業の観点から考える時期にきているようだ。
           アフィリエイトプログラムのシステムは至って簡単で、電子商取引(EC)で商
          品の販売を行おうとするWebサイトがスポンサーになって、アフィリエイトに参
          加するWebサイトに商品のハイパーリンクを張ってもらい、リンクを通じてWebに
          来店した顧客の「商品購入」や「Webサイトへの誘導」など事前に決められた条
          件に応じて報酬が支払われる仕組みである。
           日頃見かけるWebサイトの中には、コンテンツ(情報の内容)に関連した書籍
          や商品を案内しているものがあるが、これがアフィリエイトだ。

           アフィリエイトをビジネスとして自分のサイトでもハイパーリンクしようとするな
          らば、スポンサーとアフィリエイトを仲介する代理店の役割をするASP(アフィリ
          エイト・サービス・プロダイバー )に登録してスポンサー探しを行う。代表的な
          ASP には、LinkShare、TrafficGate、A8ネット、バリューコマース、イーモール
          ゼロ、電脳卸などがある。
           また、オンラインショッピングを世界展開するアマゾンは、アフィリエイトプログ
          ラムを生みだしたパイオニアで、その取り扱い商品数は数百万にもなる。ここ
          ではASPを通さず直接アマゾンに登録する方式である。
           いずれの場合も報酬は売上額に対して数%、売上台数に応じて数千円など
          と決められており、「開業資金がゼロで、寝ていても稼げる」という仕組みはこ
          こからきている。

                  - ユーザーへの情報提供が決め手 - 

           現在、米国では企業対個人のECの10%がアフィリエイトを経由しており、5
          %強といわれるわが国でも拡大の余地は大きい。三井物産が運営するASP
          最大手のLinkShareは、03年度の取扱高が200億円を突破して現在も月間
          30億円弱のペースで取扱を増やしている。
           アフィリエイトによるビジネスモデルは、デルのPCを専門に紹介するデルフア
          ンが運営するサイト「デル通」であろう。このサイトでは、昨年半年間の販売額
          が1億5千万円を記録している。また、アフィリエイト界のカリスマ主婦まで誕生
          しており、その藍玉さんは今年3月に、「主婦もかせげるパソコンで月収30万―
          ホームページの新ビジネス・アフィリエイト体験記」を出版している。

           個人で月収100万円を超える人もいると噂されるアフィリエイトだが、反面
          ASPに登録しても収入ゼロの人は8割を超えると思われる。
           アフィリエイトを支えているのは、あくまでもWebサイトのアクセス数であり、ア
          クセス数を増やすのはサイトのコンテンツがユーザーから支持されるかどうか
          にかかっている。ASPへの登録に際しても、Webサイトのコンテンツの審査だけ
          は行われる。
           起業としてアフィリエイトを考える場合、自分の目指すビジネスをサポートする
          ためのWebサイトを開設して、その中で体験談やアドバイスを交えながら商品
          広告に導く手法が考えられる。そこでは、あくまでもユーザーに情報を売ること
          で商品に関心を持ってもらうのであって、コンテンツという名の情報なしには、
          商品をいくら並べてもアフィリエイトは成立しないと考えたほうがよさそうだ。
   
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