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             『 平均起業年齢は41.1歳 』

           起業には最適年齢はない。
           若くしての起業は、体力や気力は溢れているが、マネジメントという経験がも
          のをいう起業の中核スキルを身につけるには時間が必要であり、同時に人間
          関係を上手くこなすための苦労も多い。
           他方、年齢を重ねてから起業に立ち上がるような人は、マネジメントも、対人
          関係も人並み以上の能力を持っているが、絶えず襲われる気力や集中力の
          減退と戦いながらのスタートになる。
           どちらにしろ、起業をしたときが自分の最適な起業時期と思うしかない。ただ、
          他人の起業時期は気になるところである。

           国民生活金融公庫の2003年度「新規開業実態調査」によると、公庫の融資
          をうけて起業して、1年を経過する経営者の起業時の平均年齢は、41.1歳で
          前年度より0.5歳上昇、年々上がっていることが分かった。
           また、起業に際しての開業資金の平均額は、1.352万円と、こちらは前年度
          との比較で186万円減少して、年々下がっている。
           開業時に不動産を購入するなど、初期投資に2000万円以上を要した起業が
          17.1%もある反面、1000万円未満の開業資金が59.8%、その半数の29.
          6%は500万円未満で開業にこぎつけている。


                  − 少ない資金での起業が主流 - 

           開業前の職業について見ると、84.5%が常勤の会社や団体の勤務者で、
          管理職以外の勤務者が30.4%、管理職の勤務者が42.1%、常勤の役員
          が12.0%を占めている。その勤務先の規模は、300人未満の中小企業が8
          3.7%で圧倒的に多く、大企業出身者は16.3%に過ぎない。
           また開業の動機は、「仕事の経験・知識や資格を生かしたかった」が29.7%
          で最も多く、次いで「自由に仕事がしたかった」17.5%、「自分の技術やアイデ
          アを事業化したかった」11.7%、「事業経営という仕事に興味があった」11.6
          %と続いている。

           業種の面からみると、個人向けサービス業が27.7%、小売業15.3%、飲
          食業13.7%、事業所向けサービス業10.8%、建設業9.3%、卸売業8.4
          %、製造業7.3%と続く。
           最後に企業の形態は、自営の個人企業が60.6%、会社組織の法人企業が
          39.4%である。
           調査対象が国民生活金融公庫の融資対象者ということで、初期投資が高額
          になる業種の起業が多い。その点を割り引いて考えると、「自分の経験や知識
          を生かして、3、40代のサラリーマンが、少ない資金で起業する時代」に成りつ
          つある。                               

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