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           『「ちょいモテ」、「見た目」は、起業のチャンス 』

           暑い日が続いた今年の夏は、男性用制汗剤が売れに売れた年だった。
          商品によっては、昨年の9倍も売れたモノもあり、単に暑さのせいだけでは説
          明できない売れ行きだったようだ。
           制汗剤の売れ行きの裏に、中年男性の「ちょいモテ」願望を指摘する声があ
          る。ネット社会の広がりによって、男性と女性との間の垣根が急に低くなって
          いることもあり、いい男を演出するアイテムとして制汗剤は欠かせないのかも
          知れない。
           これまで住まいと会社の往復だけで人生の大半を過ごしてきた中年男性が、
          自分の周辺社会にも目を向けるようになって、自分の姿が気になりだして
          いることは確かだ。
           また、最近急速に進んでいる雇用の流動化によって、若い男性だけでなく
          中年男性も、対人関係の「見た目」の第一印象をこれまでになく気にするよう
          になっている。
           新しく移った職場で、最初にいやな奴のレッテルを貼られたら、多分その転
          職では上手くやっていくのが難しいだろう。

           欧米でも、一昨年あたりから、都会派男性の中に自分の見栄のためにお金
          を惜しまない層が、多く存在していることが話題になっている。
           都会を意味するメトロセクシュアルと呼ばれ、サッカーのベッカムが代表的
          な存在とされている。
           今年はわが国でも、環境庁が提唱したクールビズに応える形で、自分らしい
          おしゃれに注目が集まった。単にシャツの売れ行きだけでなく、トータルのファ
          ッションに気を使う中年男性が一気に増えた夏でもあった。
           それに伴い、見た目ビジネスも広がりを見せている。
          「ちょいモテ」のテキスト的存在の男性ファッション雑誌にいち早く注目が集ま
          っているが、その他にも、香水、カバン、アクセサリー、メガネ、ベルトなど挙げ
          たらきりがないほど売れ筋商品が現われている。
           多分、働き盛りの30、40、50代男性が、見た目をこれほど気にすることは、
          明治以降の時代にはなかったと思われる。
           しかも、一時のブームとは違って、男性の生活習慣が大きく変わろうとしてい
          ることも心強い。
           この流れを起業にどう活かすか、興味深い課題だ。 

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