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独立開業
仲間10人と一緒に始めた起業だったが

大学生が、厳しい就職活動をするよりは、起業した方が合理的と言って会社を設立する話はよく聞きます。何人もの若者が集まって起業して、その会社が順調に成長した話はほとんど聞きません。ビジネス経験がほとんどない大学生は、お客さんを学生に絞っているうちはビジネスを広げられますが、一歩学外に出ますとほとんど相手にされないことが多いようです。


 若者が集まっての起業では、ホリエモンこと堀江貴文さんが有名です。彼の場合でも、1996年にオン・ザ・エッジを創設して、買収によって手に入れたライブドアに代わって06年の逮捕まで、10年間の事業期間でした。多くの若い起業家の場合は、意外と短期間に初めての起業は終わっています。


 福岡のTさんの場合、05年に20歳で起業したときは仲間10人との会社設立でした。当初は、ホームページ作成が主な業務で、同じような仕事をしている若者が、Tさんに限らず福岡には何人もいる時代です。そんな環境でしたから、収益はほとんど上がりません。


 仲間が1人抜け、2人抜けして最後には社長のTさんだけになりました。ホームページ作成の全盛期はとうに過ぎて、このままでは先が見えないと思っていたとき。既にTさんは結婚していましたが、印刷会社に勤めている奥さんから、間取り図の話を聞きました。


 不動産業界では、チラシにしろ、インターネットにしろ、売りに出す住居や賃貸の家などの間取り図を作成します。個々の不動産会社が作成していましたが、これが大変な作業です。一括して専門に請け負う会社があるなら、ビジネスとして軌道に乗る可能性があるという話です。


 そこでTさんは、事業転換により間取り図作成の専門会社への転換を図ります。インターネットを利用して、全国各地の不動産会社から注文を取る方法です。ただ、いざオープンしても注文は一向に来ません。結構長い期間開店休業の期間が続いたようです。


あるとき大手不動産会社の注文を受けてからは、流れが直ぐに変わりました。料金が、3LDK 白黒で500円から、24時間以内に電子データによる納品です。その後は、バタバタと注文が来るようになりやっと軌道にのりました。


 現在は、国内に従業員5人、中国に20人の体制で取引先1300社からの注文を受けています。学生からの起業は、わが国では成功する例は少ないのですが、Tさんはその少ない組に入っています。仕事がほとんどない時期にも、我慢して食いつなぎました。


 仕事が軌道にのると、直ぐに中国の安い労力を使って作業を行うことにもはじめました。それでも、間取り図作成の競争は激しくなっています。外部委託ばかりではなく、作成ソフトの販売もTさんにとっては脅威です。ただ、24時間以内の短納期はライバル会社を圧倒しています。


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