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『ミュージシャンがファンド運営で起業して』

平成24年1月18日

 東日本大震災の復興事業が進んでいます。わたしが注目しているのは、被災地の企業支援に向け、1万円ファンドを展開しているミュージックセキュリティーズのビジネスモデルです。投資家に1万円の出資をしてもらい、5千円は大震災被害者への寄付、5千円を企業投資します。
                        
 この場合は、震災者への寄付色が濃い投資ですが、被災地で事業復興に向け立ち上がろうとしている会社にとっては、とてもありがたい支援です。このミュージックセキュリティーズを起業したのは、元ドラマーの小松真実さんです。2000年にこの会社を設立しました。
                        
 この会社を立ち上げたきっかけは、才能あるミュージシャンの支援が目的です。音楽業界は、今も昔もお金を稼げるミュージシャン優先の世界です。実際にその世界にいると、多くの優れた才能が見出されることなく消えていきます。小松さんは、ファンドで資金を集め、その資金を投資することを考えました。
                          
 仕組みは、一つの音楽グループの熱い支援者1千人から1万円を投資してもらい、1千万円でCDを制作したり、コンサートプロモーションします。投資額を超える利益が上がりますと、配当として投資家に還元されます。設立当時は、音楽レーベルとして、仲間の支援でスタートしました。
                           
 その後、レストランや日本酒の酒蔵の支援に回り、被災地の企業支援にも広げています。文化をビジネスにする仕事です。現在は、このようなファンドが、財務局の許可を受け、第二種金融商品取引業者として認可されます。しっかりした仕組みと、支援者を集めることでビジネスとして展開しやすくなっています。
                            
 ミュージシャンの起業と言いますと、アパレル通販の「ゾゾタウン」を展開している前澤友作さんも、メージャーデビューを果たしています。彼は、音楽活動に必要な海外版音楽CDの輸入がきっかけで、通販ビジネスと関わりをもち、それがアパレル通販につながっています。
                           
 現代は、以前は不可能とされたことが可能になる社会です。個人が金融ファンドを運営することなど、無理な話でした。投資家1千人を集めるなども無理でした。今は、専門家の協力とネットワークの力を得て、ファンド運営が可能です。クリエーティブとビジネスが両立する時代です。
                            

                            
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