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          『 フランチャイズ起業のリスクは、どんなリスク? 』

           事業にリスクはつきものだが、起業のおいてのリスクは当然高いものになる。
          起業の場合、何もないゼロのところから事業を起こすわけだから、そのリスクは
          既存の事業とは比べものにならない。

           このリスクに対する認識に関して、最近は「誰にでも出来る起業」、「絶対に儲
          かる起業」、「何もしなくても利益があがる」といった、フランチャイズでのキャッ
          チコピーが横行しているため、本当にフランチャイズ起業にはリスクがないと思
          い込んでいるお目出度い人もたまにいるが、フランチャイズにも間違いなくリス
          クは存在する。

           起業におけるリスクとは、起業が上手く軌道にのることがある代わりに、失敗
          に終わることもあるといったことである。
           リスクの具体例として、企業の価値を表わす株価でみると分かりやすい。

           多額の有利子負債で身動きのとれなくなったスーパーのダイエーは、01年に
          1株69円まで下げたが、06年8月7日現在には2,185円、ゼネコンの熊谷組
          に至っては、02年に9円と倒産寸前まで追い込まれたが今は292円、リコール
          問題で騒がれた三菱自動車も04年に72円だったのが198円だ。
           倒産することも覚悟して安値で買って、その株価が上昇することによって、大
          きな利益を生む。逆に、カネボウや平成電電のように倒産してしまうと、投資は
          ゼロになってしまう。

           起業では、スタート時の価値が0円ということ。起業家は、この0円の事業に
          自分の資金と自分の能力とを投資することを意味している。
           そこでは、誰にでも出来る起業とか、リスクのない起業などまったくありえない
          ことを意味している。

           後付で考えて、熊谷組の9円の株に1万円投資したとしたら、現在は292万
          円にもなっているが、ただ、誰もが当時の熊谷組に投資していたら、9円まで下
          げることはなかった。誰もが、倒産する思っているなか、リスクを取って株式を
          買った人だけが、32倍以上の利益を得ることができるのだ。

           フランチャイズ加盟によるリスクとは、本部を立ち上げてはみたが、まだ加盟
          店による出店の少ない、時にはまったくない日の浅いフランチャイズへの加盟
          のことである。
           この場合、本部の経営者が最初の店舗を起業して成功したため、そのノウハ
          ウをフランチャイズによって販売してみようとするケースがほとんどだ。

           このような時は、ノウハウもしっかりしたカタチで文章化されていなかったり、
          契約事項についても整備されていなかったりすることが多いが、商売自体は大
          繁盛なんてケースがあったりするから、フランチャイズは難しいのだ。
           また、ノウハウも実績も無いけれど、起業のアイデアだけに金を支払ってもい
          いと思えるフランチャイズがあったりする。

           現在は、対株式会社だけを相手にフランチャイズのTSUTAYAの運営を行なっ
          ているカルチュア・コンビニエンス・クラブも、1980年代後半の設立当初には、
          個人とのフランチャイズ契約を行なっていたし、現在は4億円と言われるDVD、
          書籍、ビデオの複合店初期費用も、5千万円強で店舗を開設することができた。

           一方、ノウハウも契約事項もしっかりしていて、フランチャイズ本部をスタートさ
          せて10年、20年も経った事業は、確かにリスクは少ないが、加盟店の収入も
          事前に計算できるような活力のないケースがほとんど。
           このような場合は、起業をするというより、フランチャイズ本部の従業員といっ
          た性格が強くなり、本部への不満が募るサラリーマン化することが多い。

           フランチャイズ起業にも、リスクが存在することは理解してもらえたかと思う。
          ただ、わたしの経験から最もリスクが大きいと思うのは、フランチャイズ起業を
          目指す起業家のなかには、まるで事業経営に関して知識がなくて、まるでそれ
          を自慢しているような人が起業をすることである。

           傍から見ていると、まるで騙してくださいと云わんばかりの振る舞いをしている
          起業家がいることだ。
           実際の事業経験はないにしても、フランチャイズ起業をする前に、経営の基本
          的なことを頭に入れておかないことには、喰うか喰われるかの事業の世界では
          簡単に騙されることを肝に銘じておくことだ。

                             

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