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              『転換期を迎えた、貿易による起業』

           国内の小売販売は競争が激しく、仕入れ価格の上昇を小売価格に転嫁でき
          ないため、経営状態が悪化している小売店が増えている。
           大手メーカーなどは、こんな環境を嫌って、営業スタンスを国内販売から輸出
          へと移しており、中小企業も次第に輸出中心に転換を進めていくようだ。

           実は、円ドルレートばかりに目が向いているが、ドル以外に通貨に対して円
          の価値が下がり続けているため、商品輸出に大きな為替差益をもたらしてい
          る。一時は、ドルに次いで高い価値を誇っていた円も、最近は英ポンドより下が
          って、06年3月には3.4%と一年前に比べて0.5%も低下している。

           まだあまり話題にはなっていないが、海外輸出、特にアジア、ユーロ圏、オセ
          アニア向けの輸出は大きな利益をもたらしている。
           円安による為替差益と同時に、これらの国では金利の上昇が始まっており、
          原油高による輸送運賃の上昇を販売価格に転嫁して小売店が販売しているた
          めに、利益がでやすい環境になっている。

           一方、商品輸入はというと、円安の影響をモロに受けて為替差損が発生して
          いる上に、長引くデフレの影響でわが国の小売店は輸送運賃の値上がりを小
          売価格に転嫁できないため、輸入業者の採算は極端に悪くなっている。

           そこで、これから貿易による起業を考えている人には、はっきり云って円の価
          値はしばらく低迷状態が続きそうなので、採算の極端に悪い輸入には手を出さ
          ず、輸出だけに的を絞って起業をスタートさせてはどうだろう?

           通常、貿易を行なっている人は、リスクヘッジの意味もあって、対象国へ輸出
          と輸入を同時に行なうのが常識になっている。
           ただ、わが国の現状を考えたら、採算の合わない輸入を始めるのは危険極ま
          りない。
           パソコンのホワイトボックス(自社ブランドでの組み立て)メーカーは、台湾か
          ら部品を輸入して製品作りを行なっているが、あまりの円安で輸入価格が上昇
          して事業をこのまま継続していけるのか、頭を抱えているメーカーが目白押しの
          状態だ。

           ただ、何度も云っているが、起業をするには輸出の利幅が大きいといっても、
          あくまでもこれまで貿易の準備をしてきたり、既に国内小売りを行なっていて、
          多角化の一環として輸出を考えては云うことで、これから一から始めるのでは
          遅すぎる。
           起業は常に自分の得意分野で準備を行なっていて、環境の整ったタイミング
          でスタートを切るのが失敗しない起業の鉄則。
           これから初めて起業をしようとする人は、じっくり輸出の動向を学習することに
          よって、次ぎに自分が起業する時のケーススタディーになること請け合いだ。 
                            
                            
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