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                 『 刻々変化する飲食店での起業 』

           今年8月に起きた、福岡市職員の飲酒運転による幼児3人が死亡する事故
          をきっかけに、ドライバーの飲食店での飲酒に社会の厳しい目が注がれるよう
          になった。
           この事故以降、郊外の国道沿いなどにある飲食店では、アルコール類の売
          れ行きが激減しており、経営的に厳しいお店が続出している。
           専門家の推定によると、郊外の飲食店の全売上げに占めるアルコールの比
          率は10%〜20%程度とみている。

           このほど、郊外の焼鳥店から釜飯店へと扱い食べモノの転換を発表した、中
          部圏を地盤とする飲食チェーンのあみやき亭では、焼き鳥店でのアルコール売
          上げ比率が25%まで達していた。
           飲酒運転による重大事故の続発を受けて、民主党などは飲酒運転とその幇
          助犯への厳罰化に向けた法律改正を模索しており、飲食業界は法律面と売上
          げの両面から追い詰められることになった。

           郊外の飲食店におけるアルコール飲酒は、公共施設におけるタバコの喫煙
          に似た雰囲気になってきている。
           最初はタバコの健康被害について国連の世界保健機関(WHO)が警告する
          程度の話しだったが、世界的に禁煙世論が一気に広がり、今では公共施設だ
          けでなく人の集合する場所では、ほとんどの場所で喫煙は禁止されている。
           アルコールについても、車でなければ行けない場所での飲酒は、ほとんど禁
          止される可能性が高い。

           「企業経営における最大の課題は、日々刻々と変わる経営環境の変化に、
          いかに適応していくか?」
           起業の立場でいうならば、環境の変化に適応できない既存のお店に代わっ
          て、変化に適応した新しいスタイルのお店をいかに立ち上げるか?

           郊外の飲食店の多くは、アルコールによる売上げ減少に苦しみながらも、何
          ら次の手を打てないお店がほとんどだと思う。
           飲食業界では昔から言い伝えられる言葉に、「アルコールの販売量が増える
          に従って、料理の味は落ちる」がある。
           酔っ払ったお客さんの麻痺した舌は、料理の味にほとんど関心を示さない。そ
          のためお店のスタッフ全員が、料理の味に対する関心が落てしまって、アルコ
          ール抜きの店舗運営など考えられないのだ。

           これから新たな飲食店での起業を考えている人には絶好のチャンスである。
          アルコールに依存しない新たな郊外型飲食店は、起業家ばかりではなく、お客
          さんが最も望んでいる。
           アルコールに代わって酔わせてくれるのは、料理の味なのか、お店の雰囲気
          なのか。土地土地に合った新たな仕掛け作りは、起業家が事業を軌道にのせ
          るための鍵を握っている。
                             
                             
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