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             『 東大卒じゃないと、起業は無理? 』

           今が旬の起業家を選んでと云われて、必須アミノ酸やビタミン、ミネラルなど
          を豊富に含んでいる生物、ユーグレナを大量培養することで世界の食料問題を
          解決しようとしている「ユーグレナ」の出雲充さん。
           ゴルフ愛好家向けのフリーペーパーを発行することで、富裕層の顧客作りを
          進める「ゴーゴル」の青山直樹さん。
           いち早く、アジア発の雑貨をネット販売することで基礎固めをして、今はドロッ
          プシッピングの仲介業者として名乗りをあげている「リアルコミュニケーションズ」
          の鈴木秀則さんの3人の名前が上げてみた。

           オールドメディアの紙媒体あり、バイオ技術あり、ITビジネスありとバラいティ
          ーに富んでいるが、この3人は今話題の東大卒の起業家たちである。
           特別、東大卒に限らなくても、慶応、一橋、早稲田など有名大学を卒業した起
          業家がこの10年くらいにとても多くなっている。
           若い起業希望者の中には、有名大学を出ていないと起業で成功するのは難
          しいのではないかと、疑心暗鬼になっている人もいるほどだ、

           本来起業は、年齢にも、人種にも、性別にも、学歴にも関係なしに、起業家の
          やる気と才能とその考え方によってできるはずだから、有名大学出身者ばかり
          が跋扈する現状に、起業を目指す人の中には違和感をもつはずだ。
           これまでわが国では、何度かベンチャービジネスブームと呼ばれる起業ブー
          ムを経験したが、これらのときも特段出身校が話題になることはなかった。

           そこで私見だが、有名大学出身者が起業をして成功させている背景を考えて
          みた。
           一つには、ホリエモンの出現が大きかった思う。官僚組織や大企業で出世す
          るより起業で成功するほうが早いし、利益が大きいと云った趣旨の発言は、有
          名大学生を相当刺激したようだ。
           しかも有名大学の存在価値は、国のリーダー養成を目的としている。将来官
          僚になったとしても、わが国の財政赤字を規模を考えると決して安定した職業と
          は云えないことは確かだ。
           それよりは、起業によって新たなビジネスを起こすほうが、若くして財を成す
          可能性が高いと考えた人たちが大挙して行動を起こした結果だ。

           二つ目には、起業を目指す有名大学生たちが、横の連携を強くしてお互いに
          協力をしあっていること。特に、IT 関連で起業する人たちの協力関係はとても
          強いものがある。
           よく言われることだが、起業はとても孤独な作業だ。常に、失敗と成功が背中
          合わせで厳しい選択の連続だ。そのため、いつでも気楽に相談できる人の存
          在が欠かせないと云われるが、実際にはなかなかそのような人は出来ないの
          が現状。
           IT 業界では、渋谷を拠点にしたビットバレーが有名だが、90年代後半には、
          ここのご近所さんから多くの起業家を輩出しており、そこの中心をなしたのが有
          名大学の出身たちだった。

           三つ目は、彼らの視点が現在価値より将来価値に重点を置いた起業を行な
          っていること。
           最初の3人に起業家を見てもらうと分るが、「ユーグレナ」などいつ事業の完
          成をみるか分らない起業に出雲さんは立ち向かっている。
           フリーペーパーの発行から始めた「ゴーゴル」の青山さんも、ゴルフをキーワー
          ドに富裕層に照準を絞った展開を考えている。
           「リアルコミュニケーションズ」の鈴木さんは、外国雑貨をネット販売したはしり
          であり、今はどう転ぶか分らないドロップシッピングに向かっている。

           東大卒の起業家と言えども特別なことをしているわけではない。ただ、今誰も
          が行なっている起業とは違って、将来価値に賭けたリスクが一杯ある起業を行
          なっている。直ぐ利益が上がる起業なら、多くの人が同じ事業を行なうが、彼ら
          は人が避けるリスクの大きな起業に取り組んでいる。
           この点は、これから起業を考える人も十分に取り組めることだ。
          現在価値より将来価値に賭ける気概と熱意と努力があるなら、決して東大出身
          の起業家ばかりにおいしい思いをさせることはない。 
                         
                          
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