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『需要の大きいベビーシッターでの起業は?』

平成19年7月4日

 『風が吹けば桶屋が儲かる』と云うような因果関係をたどるなら、景気がよくなって人手不足が顕著になったことで、育児中の若い主婦の人たちに対する企業からの就業働きかけが活発になり、それに伴ってベビーシッターの需要が最近は急速に高まっています。
 ベビーシッターと云うと、米国では高校生のアルバイトとして社会的に定着し、わが国においても、官庁や外資系企業に勤める主婦の方が、個人的に大学生や近所の主婦に依頼するのがほとんどでした。


 所がここにきて、若い女性の結婚後の勤務継続を会社が望む機運が高まり、企業が福利厚生の一環としてベビーシッター会社と契約し、女性社員の子育てを支援する体制が徐々に出来つつあります。
 このような体制作りを進めることによって、有能な女性社員の定着率がよくなると同時に、女子大生の採用にあたっても優秀な学生が集まるようです。
 また、国のベビーシッター育児支援事業が既にスタートしており、認定を受けた会社の社員がベビーシッターを利用する場合には、一定額の助成金が出ることも活用の幅を広げています。
 また、埼玉県戸田市や東京都杉並区など自治体によっても、子育て支援の一環で補助を出しているところもあります。


 個人レベルのベビーシッター事業では、起業の対象とは云えませんが、企業と直接契約することによって数10人のベビーシッターを常時登録しているなら、もうそれは立派なビジネスです。
 既に全国のベビーシッター会社が加盟する社団法人全国べビーシッター協会(ABA)も設立されており、東京都で45社、神奈川県で15社、兵庫県で12社といった具合に都道府県単位で加盟が進んでおり、まだ加盟業者のいない県も多くあって、ベビーシッター市場は若い主婦の社会進出に押されるカタチで、市場が形成されつつある状態だと云えます。
 ABAでは、協会独自の民間資格認定制度を設けて協会認定のベビーシッターを登録しており、子どもを預ける家庭にはそれなりに安心を与えています。


 一般的な幼稚園や保育園など保育事業とベビーシッター事業との違いは、保育事業が決められた時間内に幼児を預かるのに対し、ベビーシッターは朝早い時間から夜遅い時間まで柔軟に対応してくれるのが特長です。
 時間に関係なく仕事が入る管理職の母親や、急病になった母親、急用なのに子どもを頼む人のいない主婦など、依頼者や依頼の内容は色々です。
 最近は、乳幼児、幼児だけに限らず、小学生や中学生のシッティングも増えているようです。学校からの帰宅時など、子どもを狙う犯罪が増加しているところから、家庭によっては年齢に関係なくシッターの派遣を依頼します。


 需要が高くなるに従って、ベビーシッターの利用料も上昇が始まっています。これまで、ABA加盟の各社の場合1時間1千5百円から、早朝・夜間が2千円からが相場でしたが、最近は1千8百円からといった料金も出ているようです。
 ベビーシッタービジネスは、とても恵まれた環境のようですが、この業界の最大の問題は人材獲得です。
 介護ヘルパーや看護士同様に、ベビーシッターもなり手が少ないために、事業会社はシッター獲得に必死になっています。
 もし、シッター育成のための画期的なアイデアがあるなら、ベビーシッタービジネスでの開業は可能です。



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