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『「コロちゃん」にみるフランチャイズ本部倒産の影響』

平成19年8月20日

 8月13日、コロッケ販売を全国で展開していた「コロちゃん」が、負債総額約25億円を抱えて倒産しました。最盛期の03年度には売上高約37億円、店舗数約700店まで事業を広げましたが、07年度には売上約27億円、店舗も200店を切っていたようです。
 コロッケは1個50円と安さが売り物の不況型商品のため、最近の好景気でお客さんが減少していた上に、ミートホープによる牛肉メンチ偽装事件が起きて、全国的なコロッケ離れが響いたようです。
 どのような商売にも、好調不調の波はあります。経営者はいち早く次の時代の流れを読んで対策を考え、不調の波は小さく、好調の波は大きくしようとしますが、96年にコロッケ販売を開始した小竹守社長は、時代が不況続きだったために好景気向けの対策はほとんど考えなかったようです。


 フランチャイズ加盟を考える人は、自分の加盟店を軌道に乗せることばかりを考えて、本部が倒産することもあるとはほとんど考えていません。
 それでも今回の「コロちゃん」のようなケースはあります。詐欺師が開業したフランチャイズは別にしても、05年には「カギの救急車」が、07年は中古のゲームハード・ソフト販売の「カメレオンクラブ」が倒産しています。これらの本部は、負債総額が20億円以上に及ぶためニュースになっていますが、一般的に弱小のフランチャイズ本部の倒産や廃業は年間50社近くになると言われています。


 ここで問題になるのは、フランチャイズ本部が倒産することによって加盟店も存続が難しくなるか、と言った問題です。
 「カギの救急車」や「カメレオンクラブ」をインターネットで検索してもらうと分りますが、フランチャイズのブランドを使って商売を続行している加盟店のサイトがすごく多くあって、本部が既に倒産していることなどどこにも伺い知ることは出来ません。
 要は、加盟店オーナーに以前と変わらぬ商品仕入と、店舗運営を行なえる能力があるかということです。


 実は、フランチャイズ本部はあまり口にしませんが、フランチャイズ契約を終了して契約解除になってから、店舗を閉めるには大変なエネルギーと費用が必要です。特に、フランチャイズと同様の業種で開業するとなると、これまでの身内が商売敵にあるわけですから、悪質な嫌がらせも覚悟しなければなりません。
 それを考えると、フランチャイズ本部の倒産は決して不幸なことではありません。経営能力のある加盟店オーナーにとっては、自立に向かって背中を押してくれているようなものです。
 重要なことは加盟のための資料請求をする前に、事前の情報収集をしっかり行ない本部の倒産や契約解除も認識しておく、早く開業ノウハウを身に付けていつでも自力で商売を行なえる能力を身につけておくことです。


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