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『家歴書作りで生まれそうな新たな起業』

平成20年4月2日

 「家歴書」という言葉を聞いたことがありますか。
 履歴書ならみなさん書いた覚えがあると思いますが、家歴書も同じように、自分が所有している住宅の建築以前の設計の段階から、現在までの履歴を記録したものです。
 住宅の新築に際して確認申請書、設計図、見積書、土地の履歴、各建築工程での写真、リフォームの記録などです。これに、設備機器の保証書や説明書などを含まれると立派な家歴書となります。
 現在政府は、提言「200年住宅ビジョン」に基づき、住宅の長寿命化や中古住宅の流通促進、住宅履歴情報の整備を進めています。
 これまで、わが国の住宅事情は、土地の値段が世界最高レベルの高さだったこともあって、土地の利用に併せて20年から30年程度住むことを前提とした住宅建設をしてきました。ただ、バブル経済の崩壊以降は、下がるはずのない土地の値段が下がり始めたために、必然的に住宅の資産価値を高めようとする動きが始まっています。


 地球環境の観点からも、使い捨て型の住宅建設は、大量のゴミを発生させる原因となっていますし、建築で使用する木材や資材も限りある地球の資源ですので、これまでの住宅建設のシステムは、環境の変化によって変わらざるを得なくなっていました。
 この家歴書作りは、既に一部のマンションでははじまっています。多分に、住宅の耐震強度が大問題になって、中古マンションではこの家歴書のあるなしによって、価格が大きく変化することになりました。ビルの建設記録と同様に、家歴書の存在がクローズアップされたのです。


 具体的な起業として考えられるのは、住宅建築に関連した仕事をしている人が、新たに住宅を建設する人の家歴書の基礎データ作りをすることです。
 現在、国も産学官の取り組みでデータベース「SMILEシステム」の作成を始めていますが、このデータベースに合わせた資料の収集と整理をする必要があります。ただ、国にが行なっていることですので、あまり一般的には知られていません。
 個人レベルでは、不動産業を営んでいる人が資料作りをして、資産価値を高めている例は出始めていますから、住宅メーカーと提携して家歴書作りを副業とすることも考えられます。
 また、IT関連の仕事をしている人なら、家歴書のデータベース作りを行なって起業に結びつける手もあると思います。


 従来ですと住宅の建物の価値は、築20年を過ぎるとほとんどゼロというのがわが国の住宅市場でした。1000万円近い価格の家を、20年から30年でゼロにするのですから、社会としては大変な損失をしていることになります。
 家歴書のような新しい仕組みが生まれることにより、新たな起業の芽はどんどん生まれてきます。この変化を注意深く追い続けることにより、成功確率の高い起業にめぐり合うこともできます。
 世の中の変化には、注意して目を光らせましょう。


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