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『大地震との出会いが起業へ背中を押した』

平成20年6月20日

 このところ、大地震が相次いで発生しています。中国の四川大地震とわが国の岩手・宮城内陸大地震とを比べても意味はありませんが、5月12日の四川省の地震から6月14日の岩手・宮城県境の地震まで、たった33日の間に東アジアで大地震が連続して発生したことに不安が募ります。
 地球という円球状の地盤の地殻変動ですから、地質学的に比較的近い場所で、短期間に、大規模な地震が発生したことは、何かしらわたしのような素人には計り知れない、共通の原因があるような気がします。


 地質学的なことは分りませんが、大地震が起業に与える影響に関しては、比較的よく語られています。
 最も有名な例では、楽天の三木谷浩史さんは兵庫県赤石市の出身で、1995年の阪神大震災では親族や友人など多くの人を亡くしています。大震災が起った当時は、日本興業銀行(現:みずほコーポレート銀行)に勤めていましたが、大震災を契機に興銀を退職して、コンサルティング会社のクリムゾングループを起業しました。
 クリムゾングループでの利益を元に現在の楽天の創業へと進みますが、自分の故郷に起った大地震で多くの知人が亡くなったことで、「一度きりの人生で悔いを残したくない」気持ちが、起業へと駆り立てたと語っています。


 同じように阪神大震災を契機に、起業へと突き進んでいった一人にアニコムインターナショナルの小森伸昭さんがいます。大震災当時は、東京海上火災保険(現:東京海上日動火災保険)のサラリーマンでしたが、神戸出身の小森さんは実家が被災したことで、「人間がこねる理屈なんて大したことはない。東京海上が組織だって動いたところで地震を止めることはできない。人間はもっと自分を信じて、好きなことをしたほうがいいんだ、と地震に人間としての自信をもらったんです」と語っています。
 アニコムは、20年以上にわたって大手の保険各会社が試みては成功しなかったペット保険を、単独で事業化に成功して現在業容の拡大が続いています。


 このように、大地震によって多くの人が亡くなったり、これまで営々と築き上げたものが瞬時に壊れたりすることによって、人は否応なしに死生観を考えさせられます。
 大地震だけでなく、親の死や事故との遭遇など、避けがたい不幸に見舞われたときにも、起業に向けて背中を押されることがあります。これらは、日頃から起業をボンヤリと考えていた人たちが、自分を起業へ追い込むキッカケになったと思います。
 起業は、誰でも行なうわけではないですし、実際に起業するためには、経済的な裏付けやビジネススキルをもっていなければなりません。
 日頃の真剣な仕事への取り組みに、死生観が重ね合わさった時に、起業への思いは現実へ近づくようです。大地震や不幸な出来事をマイナスとばかり考えず、起業のチャンスと捉えることも大切です。


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