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『"チェンジ"オバマ大統領誕生で起業が変わる』

平成20年11月12日

 日本でもオバマ米新大統領は大きな話題になっていますが、米国やヨーロッパにおける歓迎は、とても日本と比べものにならないほどです。オバマ大統領の誕生は、「変革ではなく革命」と云う言葉さえ聞こえいます。
 これまでの4年に一度の米大統領選挙の枠を超え、世界の仕組みに変化を予感させるほどです。それは、これまで世界を覆っていた宗教や人種、貧富などの壁を打ち壊す破壊力を、この新大統領はイメージさせるからです。
 大統領選挙中の7月24日には、ドイツ・ベルリンで約20万人の聴衆を集めて演説を行なっています。また、大統領当選後は、全米の多くの子供たちがオバマさんに祝福の手紙を書いているほどです。
 2009年1月20日の大統領就任式には、首都のワシントンDCに100万人以上の支持者が全米から集まって、この歴史的な瞬間に立ち合おうとしています。オバマさんの意識とは関係なしに、世界は新大統領の就任を歴史的出来事として認識しているようです。
 キーワードは、”チェンジ”です。世界も、オバマさんも、泥沼の戦争と強欲市場主義からの”チェンジ”を望んでいます。


 一方、この世界の歴史的出来事とは無縁の、チェンジできない国の話です。
 1990年代のバブル経済の崩壊後を思い出して欲しいのです。91年からはじまったバブル崩壊過程で、年々膨れ上がる不良債権はどこかで爆発することは知っていながら、多くの国民は国は何とかしてくれると高を括っていました。
 そして、97年から本格的な金融危機が発生して、株価と地価の大暴落を経験し、企業も国民も大きく傷つきました。株価は最高値の4分の1以下、地価も2分の1以下に下がっています。
 このときの金融危機を乗り切るために使われた資金が、今度は財政の不良債権として再びこの国を苦しめています。
 850兆円を超える国の借金が、最近の景気刺激策のなかで再び急速に膨らみ始めています。1000兆円に達するのも時間の問題です。
 ここまで膨らんでもまだ、財政出動よる景気刺激を優先させています。この事態が続くと、何が起こるでしょう?


 国の借金が1000億円に達すると、その金利が膨大な額になります。単純計算では、長期金利が1%引き上がると、国の予算のなかの国債費が10兆円増える計算になります。
 現在のように、不景気で資金の使い道がないときは、長期金利が1.5%程度の低水準で収まっていますから問題がありません。これが、景気がよくなって資金需要が高まり3%、4%の金利になりますと、国は予算を組めない事態に陥ります。
 昨年まで、いざなぎ越えと言われる長期の好景気を数字上では示しながら、国民はほとんど好景気を実感できない原因は、この低金利が需要の足を引っ張っていると云われます。
 実際に国の予算を組めない事態は、過去にカナダと、スウェーデンで起こりました。これらの国では、大幅な国の歳出を削減し、公務員のリストラを断行してます。多分、わが国においても、同じような方法で借金を減らしていくしかないのです。
 麻生首相が、2兆円規模の定額給付金で景気刺激を行なう先から、消費税の増税を口にするのは、この国の借金を考えると云わざるをえない事情があると思います。あまりに借金の額が増えると、今度は国債の格付けが下がりますし、買い手も減りますから、金利が上昇する危うさが常に付きまといます。


 このように、借金で身動きの出来ない政府では、将来景気刺激や雇用の拡大に財政的な期待はもてません。そこで、国民は自分で自分の収入を考える必要に迫られます。
 しかも、公務員数が大幅に減りますから、官から民へ公的な仕事の大幅移転が行なわれます。一方、従来の民間の仕事だけでは、大量の失業者が生まれます。そのため、これまで職業とされなかった仕事も、問題解決のために仕事となりそうです。NPOや社会起業家が、この新しい仕事づくりの先兵の役割を担ないそうです。また、コンサルタントや弁護士のニーズも増えてきそうです。
 今直ぐ、「経済環境が変化する」と言ったオオカミ壮年のようなことは言いませんが、5年、10年といったスパーンで流れは変わると思います。
 もし、これから国の行方に不安を抱いているのでしたら、起業に関しても考えることです。”チェンジ”を標榜する米国大統領の誕生はそのキッカケになりそうです。


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