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『起業準備の段階で、どこまで先が見えてます?』

平成21年4月29日

不景気になると流行るものに資格学習があります。
わが国では、1990年代のバブル崩壊以降、多くのビジネスパーソンが資格試験に挑戦し、資格を取得しています。ただその後、資格を生かして開業まで結びつけた人となると、10人に1人程度でしょうか。
昔から云われていることですが、司法書士にしても、税理士にしても、弁護士だって、資格を取得するだけでは、勤務先を見つけることはできても、思い通りにお金を稼ぐことまではできません。
勤務先としての司法事務所や税理事務所などは、従業員が精々10人程度の中小企業ですから、貰える給料なども世間的には決して高いわけではありません。 ここで働いている人は、自分が独立開業するときのための修行期間として働いています。決して大手企業のように、定期昇給などはありませんから、長く働いていることが実績にはならないのです。


似たようなケースとして、資格取得のため専門学校への入学があります。簿記や情報システムの学校のように、会社への就職を前提に入学するのでしたら別でしょうが、理美容学校やマッサージ、はり・きゅうなどの場合は、将来は開業することを前提に入学しています。
本人にその意識があるかないか分りませんが、18歳の時点で開業を意識した学校へ入学したことになります。しかも、最近は不景気ですから、親が子どもに手に付けさせようとマッサージやはり・きゅうなどへの入学希望者が増え続けています。
そこでどんなことが起こると思いますか? 日本政策金融公庫の札幌支店が、08年度における北海道の創業者向け融資のデータを公表しています。このなかで、融資先業種の約3割は理美容やマッサージ、はり・きゅうなどが占めています。
このような状態が毎年続くと、過当競争に陥るのは火を見るより明らかですが、実際は既に過当競争は起こっています。これは北海道だけに限らず、全国の都市部で理美容、マッサージ、はり・きゅうのようなサービス業は増え続けています。


問題は、資格取得者にしろ、専門学校への入学希望者にしろ、現状や将来に渡る情報が不足していることです。また、この種の情報に関して関心が低すぎることです。
少し酷かも知れませんが、高校生の時点で進路を考えるときには、プロの視点での将来予測を求められる時代です。資格取得者にしても、独立開業を意識して資格を取るのであったら、資格のための勉強と一緒に、起業準備に関しても意識して進めることです。
よく、今から予測をしても当たるはずがないと云う人がいます。多分、普段まったく予測をする習慣のない人が、いきなり予測をしても当たるはずはありません。
でも、1年、2年と時間をかけて予測をしていると、次第に世の中の流れが見えてきます。起業を考える以上は、この自分の進むべき業種の将来予測をすることは欠かせません。
起業で成功した事業家は、間違いなく立派な予測の出来る人です。日頃から、起業準備と同時に、あなたの事業の将来についても考えてみてはいかがですか?


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