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『住宅建築での起業を考えると』

平成22年5月26日

 長い日本の歴史のなかで考えますと、現代は明治維新や敗戦後に続く、近代では3度目の変革期と云うことになっています。サムライが洋服姿の役人や会社員になったのが明治維新、石炭や大型機械が石油やマイクロマシンに変わったのが敗戦後でした。そして現代の変革では、建造物の建設が介護・医療の時代に変わっています。


 2009年度は、世界的な金融危機もありまして、わが国でも大幅な景気後退を経験しました。国土交通省の発表によりますと、09年度の住宅建築戸数は77万戸と、実に45年ぶりの80万戸割れです。1965年と言いますと、米国はベトナム戦争、今は好調の中国では文化大革命が行われていて、農民による知識人への弾圧が行われた年です。


 わが国も、まだ戦後復興の時期でした。そのころにまで戻るほど、昨年度は住宅建築が少なかったことになります。建築業者の廃業も相次いでいました。前年より3割近く減少しますと、多くの住宅に関連する業者は、明日はわが身かと不安になっています。そのため、このまま住宅の仕事を続けていて大丈夫か? 他の業種に変わった方がよいのではないかと悩んでいます。


 最近は、住宅関連で起業する人がすっかり減っています。確かに住宅戸数は減っているのですが、実態はそこそこ好調な地域と、すっかり建築の減った地域と、その格差は大きく広がっています。首都圏や近畿地方と、東北・北海道、四国、九州とでは、一戸当たり建築費も、建築戸数も、想像以上の大きな広がりができています。


 まずは起業を考える前に、自分の地域の環境をよくチェックすることです。09年度を生き延びた建築業者は、やはり強い経営力を持っています。しかも、全国の業者が減っていることを追い風に、仕事を手広く行っている会社が増えています。このように業者が大きくなるにしたがって、小さなこまごまとした仕事は新しく起業した業者に回ってきます。


 また、まもなく住宅建築の主役が、新築から中古のリフォームへと交代する気配です。わが国には、国民が住む以上の住宅が、既に建てられています。しかも国民の所得が減り続けていますから、これまでのように新築よりも、中古に目が向きそうです。今の、モノを買わない若者たちの習性を考えると、住宅建築にも影響を及ぼしそうです。これは住宅ばかりではなく、わが国のあらゆる業種にも、同様の問題が起こると考えた方がよさそうです。


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