転ばぬ先の起業講座
年齢を重ねて、真剣に人生と仕事を考えるための起業サイト
携帯からご覧の方は起業相談携帯用サイト

『スポーツビジネスは導入期から成長期へ』

平成22年11月17日

 今、わが国で元気なビジネスの一つにスポーツビジネスがあります。マラソン、フィットネス、ハイキング、プロ野球観戦など、皆さんの身近にもスポーツ関わるビジネスが広がっていると思います。特に注目される、子ども向けのスポーツ塾、若者から中年のランニングクラブ、中高年女性の30分フィットネスなどは、ビジネスとしては成長期にあって、入会者は増え続けています。


  子ども向けスポーツ塾を例に取りますと、対象はほぼ小学生です。運動が苦手の子どもに、鉄棒の逆上がりを教えて自信をつけさせたり、徒競走で人より早く走るためのランニングを教えます。また、野球やサッカーのチームに所属している子どもたちに、技術指導をしてレギュラーポジションが取れるための協力をします。


  このような塾の出現は、1990年代からぼつぼつと生まれてはいましたが、去年あたりからは急速に増えています。10年にスタートした子ども手当てとの関連も指摘されています。塾の代表は、競技スポーツで活躍した人がほとんどです。やはり、子どもたちの親にとって、全国大会への出場経験といった金看板はとても有効です。


  このようなスポーツ塾の増加は、40年以上前に学習塾が増え始めた時期を思い起こさせます。あの頃、これほどまでに学習塾が増えるとは、誰も想像していなかった思います。その中で、先を見越した人たちだけが、学習塾事業の主導権を握って、教室を続々と全国に増やしていきました。


 子ども塾に資本を投資し、マネジメントを行なう実質的な経営者は、起業家が関わっているケースが多くあります。子どもたちを直接指導しているのは、大半が体育学部系の大学生です。また、指導する場所も、公園や公立の体育施設、子どもの自宅に訪問する場合もあります。


 スポーツ塾にしても、今後拡大していくかどうかは、リスクがあります。そんな中で、子どもの人気を集める画期的な指導法や運営の仕組みを考え付いた人が、全国制覇することができます。まだまだ導入期から成長期に向けての事業だけに、どう転ぶか判らないところに魅力を感じます。


 また、スポーツビジネスの関連事業には、塾を主催する側ばかりでなく、スポーツ用品販売やサポート施設の運営など、裾野がとても広いことが特徴です。皇居周辺でランニングする人のため、シャワーや自転車置き場、更衣室などの設置が起業につながるとは、以前なら誰にも思いつかなかったことです。


 登山用品の販売やレンタルが、インターネットを通じてこれほど盛んになるとは、ほとんどの人に想像つきませんでした。また、スポーツ塾や30分フィットネスなど、例え考えついた人がいたとしても、実際にお金を払うお客さんがいて、ビジネスとして成立するとは10年くらい前には考えられないことです。


 「もともと地上には道はない。歩く人が多くなればそれが道になるのだ」。中国の文学者 魯迅の言葉です。ビジネスも同じで、起業家とお客さんが多くなると、そこには市場が生まれることになります。スポーツビジネスの多くは、まさにこれまで道のないところに道を作っているところです。


 今この国では、新しいビジネスの誕生が待ち望まれています。起業する人は、そこに道を作ることができるか、作るためにはどうするとよいかが問題です。スポーツビジネスは、まだお客さんに認知されていないことの多いビジネスです。コミュニケーション能力を高め、楽しい生活を過ごすためのスポーツがいかに大切で楽しいか、伝えることがビジネスにつながります。


 <<トピックスインデックスに戻る

起業に最適な時期などありません
思いついたその時が、起業相談のタイミングです
起業相談はこちらをクリックしてください


起業のための
こんな話、あんな話が
掲載されているメルマガです
    ↓ 
  
メルマガ購読・解除
起業を目指す人へ 「転ばぬ先の起業講座」   毎日発行
   
バックナンバー
powered by まぐまぐトップページへ
    
    


「転ばぬ先の起業講座」30歳を過ぎて真剣に人生と仕事を考える時の起業サイトです。