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飲食業 居抜き開業が大流行ですが

 平成23年12月5日

 売上げの伸びない飲食業界では、居抜きによる出店が大流行しています。従来ですと、店舗を廃業する場合は店内の設備や備品を撤去して、ガラガラのスケルトン状態で貸主に返還するのが一般的でした。居抜きでは、設備や備品はそのままで、新たな経営者が店舗を引き継ぎます。


                 

 9月から、コーヒーショップでの開業を目指していたSさんから連絡がありました。さいたま市で居抜き物件が見つかったので、来年1月中旬から開業すると言う話でした。中に入ってくれた不動産屋がよい人で、11月いっぱいは賃料はなしで準備ができると言うことです。


                 

 その後、いろいろ相談に乗っているうちに、この物件が去年から閉店したままで、長く営業していなかった喫茶店だったことを知りました。Sさんは、初めての起業ということもあり、長くシャッターを下ろしたままの店舗は、残置物件と言うことを知りませんでした。


                 

 前の店舗をそのままの状態を引き継ぐにしろ、一度店舗を閉じて時間の経った物件は、居抜きとは言いません。残置物件と言い、物件としての価値は相当下がってしまいます。このような場合、一度経営者の目線を忘れて、お客さん目線で考えてみてください。


                 

 廃業後、長く閉じていた店舗は、周辺の人の目からは「つぶれた店」のレッテルを貼られています。つぶれた店の後に入った店も、自然とつぶれる可能性の高い店と言うことになります。しかも、前の設備そのままで店のイメージを引きずるわけですから、お客さんによい印象を与えません。


                 

 今、飲食業界で行われている居抜きは、営業している店舗経営者と直接交渉して、そのままの状態で引継ぎます。貸主にとっても、途絶えることなく家賃収入は入ります。不動産屋にしても、黙っていて仲介手数料が入ります。廃業する店も、廃棄するはずの設備や備品が何がしかのお金になります。


                 

 結局Sさんは、仲介した不動産屋に居抜きで騙されたことになります。やはり、大金を支払うときは、事前に第三者に相談することです。廃業した店舗のイメージは、地元住民にはいつまでも記憶として残ります。お客さんのこんなイメージほど、怖いものはありません。


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