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『家事代行で起業に成功した秘訣』

平成24年5月7日

 2年前のことです。わたしは東京・新宿で、ご夫婦を相手に起業面談をしました。当時、公務員をしていたご主人は、家事代行による起業を目指していました。奥さんはスーパーのパートで働いていましたが、ご主人の起業にはあまり乗り気ではないことが、言葉の端はしに感じられました。

 奥さんにしてみたら、公務員の将来は厳しいとは言え、先走って転職するのは賢くない。それよりは、今慌てて起業をしないで、もっと資金を溜めてからで十分間に合う。このご夫婦は、フランチャイズに加盟することで起業しようと考えていました。それから、開業に向けての話しをして、最後は奥さんも渋々納得したようです。

 同じ起業でも、開業に向けて特殊な技術が必要な起業の場合、個人の能力で起業するよりフランチャイズで起業するほうが有利なケースがあります。わたしの経験では、学習塾、リサイクルショップ、喫茶店などは、フランチャイズに加盟して開業する方が、個人で開業ノウハウを身につけるより優れています。

 家事代行やハウスクリーニングも、使用する洗剤や利用者さんとの取り決め方法など、フランチャイズのノウハウが優れています。その後、このご夫婦は神奈川県で開業しました。最初は相当苦労したようですが、1年を過ぎたころから固定したお客さんも増え、今では2店目の開業に向け準備に入っています。

 しかも、面談の3度目あたりからは、奥さんの方が経営に熱心になり、専務の奥さんの意見が会社の意見になっています。最近は、社長が常に専務の顔を見ながら、発言をするようになりました。公務員のご主人より、独身時代を含めて会社で仕事をしてきた奥さんの方が、問題点を的確に探す能力があります。

 何より、家事代行はお客さんが女性なので、奥さんにはお客さんニーズがよく判っています。お客さんの痒いところに手の届くサービスを実現できます。カレーのCoCo壱番屋も、引越しのアート引越センターも、ご主人から奥さんに経営者が変わって、会社は大きく成長しました。

 起業においては、使えるものなら何でも使う精神が必要です。知恵も、パワーも、やる気も総動員して、お客さんにこちらを向いてもらわないと上手くいきません。特に、パートナーは起業において、貴重な戦力です。日ごろから、奥さんやご主人とのコミュニケーションを深めて、味方を増やす努力をするべきです。



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