シャープが募集した2000人の希望退職に対し、2960人が応募して12月15日に退職します。過去に優良企業といわれた会社でも、辞めるタイミングを誤まると、退職金さえ貰えない心配をしなくてはいけない時代です。40、50代の人の中には、早く退職金を貰って辞めようと考える人が多くなっています。
中年の人は、これから就職するのが難しいですから、仕方なく起業を考える人が増えています。その人たちがよく口にする台詞が、「老後の資金ができたので、食べてさえいければいいのです。気楽にできる起業はないでしょう?」 多分、こんな台詞が通用したのは、昭和の時代までではないでしょうか。
今の時代は、しっかり稼ぐか、それとも廃業するか、起業の白黒がはっきりつく時代です。駅前商店街が、次第にシャッター通りに姿を変えた原因は、このぼちぼち営業する「食べていければ」が難しくなった象徴です。多分、お客さんの側が、ノンビリしたビジネスを許さなくなった気がします。
起業するのに、現在は厳しい時代です。デフレが15年も続く異常な時代ですから、お客さんの弱い消費意欲に対し、刺激するために積極的に売り込む必要があります。常に何かしらの提案をして、お客さんの消費意欲を高める必要もあります。そのため、「食べていければ」なんて言ってられません。
今は、会社勤めでさえ、腹を据えて仕事に取り組まないと、仕事がなくなる時代です。起業する場合は、その2乗、3乗をするくらいの覚悟が必要です。退職後に起業を考えるなら、早めの準備が欠かせません。希望退職する1年でも、2年でも前から準備をしていると、「食べていければ」なんて台詞はでなくなります。
起業に関する相談するなら
|