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『迫っている石油危機の影響』

平成24年3月14日

 現在、幸福な生活を送っている人は、このまま将来に渡って、幸福な生活が続くと思い込みがちです。しかし誰もが経験していると思いますが、幸福な生活はそうそう長続きしないものです。これは、経済においても同じことが言えて、現在のデフレは、このままいつまでもデフレが続くような気がしてきます。
                   
 そんな日本経済に気になるコトが発生しました。12年1月の経常収支が4373億円の過去最高の赤字になりました。大震災以降、輸出が急激に減りましたから、ある程度赤字になることは予測されました。ただ問題なのは、回復するはずの11年10月以降ますます赤字幅が増えていることです。
                   
 これまで、製造用の素材や部品については、日本以外では精度が高いため、製造が難しいと言われてきました。ところが、中国、韓国製の代替品のレベルが高く、日本メーカーの中にも、日本製から切り替えた会社が少なくないことです。大震災とその後のタイの大洪水を経験して、日本製に頼らない体制が進んでいました。
                   
 もう一つ気になるは、福島原発事故以後、石油価格の上昇が続いてきましたが、最近のドバイ原油の現物価格は、1バレル=120円以上にまで上がっています。世界的に不況が始まっていると言いながら、原油価格は一向に下がらず、下手をしますと150円とか200円と言った、石油危機の状態に陥る可能性があることです。
                  
 日本国民は、すっかりデフレ経済に慣れてしまって、物価が上昇する事態に対してほとんど無警戒です。今、いきなり物価が上がり金利が上がって、需要は依然低いままですと、スタグフレーションの状態に入ります。わが国では、1970年代に2度経験したオイルショックがスタグフレーションです。
                  
 わたしは、この時代を経験しましたが、物価が上昇するのに給料は変わりませんから、労働争議が激しくなりました。また、稼ぐ力のない会社は次々と倒産します。大きな借金をしている会社も、低い収益に比較して金利が上昇するため、返済が難しくやはり倒産に至ります。
                  
 とても厳しい時代の到来です。わたしの心配が杞憂なら、それが一番です。ただ、物価高での不況が広がるようでしたら、皆さんの足元をチェックすることです。スタグフレーションでは、これまでの資産で食いつなぐことは難しくなります。自分の会社が危ない場合、自分の手で稼ぐことを考えなければならない事態が起こります。
                  

                    
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