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『他業種も気になる、飲食業の2業態 』

平成24年 3月 21日

 今のビジネスでは、昔ながらの業界常識が通用しない時代に入っています。新聞チラシでお客さんを呼び込むより、携帯電話やスマホからポイントを付けて呼ぶほうが、安上がりのうえ効果的な事があります。全国の新聞発行部数より、携帯やスマホの普及台数のほうが、圧倒的に多い時代に入っているからです。

 そのため効果的なことなら、自分の業界常識より、他の業界からノウハウやアイデアを持ってくる経営者がよい経営者です。自動車製造現場で採用されているジャストインタイムは、飲食店の厨房において活躍しています。食材の在庫を減らして、できるだけ新鮮な材料を使う方法です。

 小売店で見かけるPOP広告が、エステテックやアロマソロピーの店頭で利用されているような具合です。このような例は、上げていると切りがないくらい、業種間のシンクロは進んでいます。特に現代は、経営が苦しくなると価格を下げる経営者が多く、そこに巻き込まれないためには他業種のノウハウは役立ちます。

 そこで、居酒屋とレストランで起こった2つの動きです。1つは、東京で5店まで開業した、焼酎飲み放題の居酒屋です。酒の肴で料金を取って、酒はタダで飲ませる営業法です。テレビなどでも取り上げられ、話題にもなりましたが、1年も持たずに全て閉店しまいました。

 もう1つは、アルコールの持ち込み可能なレストランです。BYO(bring your own)の文字で表示していますが、お客さんが自前のお酒をレストランに持ち込むことが可能なお店です。ただ、まったくのタダというわけはなく、グラスやサービスをつけることで、200円とか500円の持ち込み料はいただいています。

 こちらは、タダの焼酎と違って騒がれませんが、じわじわと広がっています。食事の料金を引き下げるより、お客さんがビールやワインを持ち込んでくれるほうが、お客さん数が増え、話題にもなって売上げ増につながっています。お客さんのアルコールを飲む量が増え、売上げも思っていたほど減らないようです。

 飲食店では、長いことアルコールで儲けるビジネスが一般的です。アルコールを多く飲むお客さんは、食事やツマミの味に対してほとんど文句を言いません。とってもよいお客さんです。ただ、日本から団体客が姿を消したように、アルコールに依存したお客さんも姿を消しつつあります。このお客さんを頼りに、飲食店を経営することは難しくなっています。

 居酒屋もレストランも、従来からの飲食店の手法から発想の転換を図っています。ただ今の時代は、タダでお客さんにモノを与える手法は、あまり上手くいっていません。少しでも料金を取り、これまでの枠組みには拘らないことが大事なようです。そうすることで、歯車をまた一つ前に進めることができます。


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