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『2009年 起業の風向きは?』

平成21年1月14日

平成21年は、派遣社員の大量クビ切りによる失業騒ぎで年が明けました。
ここ数十年で今年ほど、日本人が自分の”仕事”について考えた年はないように思われます。単に仕事に就いて収入を得るだけでなく、大不況のなかで、自分の仕事が社会から必要とされているかどうか、考えさせられる年の初めでした。
そんな仕事を得る方法の一つとして起業があるわけですが、就職と起業とを考えるとき、この二つはまったく違ったカテゴリーにあることを認識しておいた方がよいと思います。
起業においては、就職する人を受け入れる側になってしまうのですから、立場自体がまるで違います。また、就職すると誰もが収入を得ることができますが、起業をしただけでは、収入になるかどうかまったく分りません。
そんなわけで、就職先がないから起業でもするか、と云った安易が考えで起業はしないことです。また、誰にでも起業ができますといった、怪しげな誘いにも乗らないことです。


平成20年と21年では、起業の風向きがまったく違ったものになりました。20年には、人材派遣業で起業する人が依然増え続けていました。わたしのこのサイトやブログ「起業の目」などで、人材派遣業での起業の先行きの暗さに言及していましたが、それでも開業統計では増えていたようです。
その人材派遣業は、昨年秋から倒産や廃業が相次いでいます。大不況の到来により、派遣を受け入れてくれていた企業から、取引停止を言い渡される派遣会社が増えているからです。
また、人材派遣に登録している社員が、今回の派遣切りを目の当たりにして、どこでも良いので正社員として就職する人が多くなっています。


一方、農業で起業を考える人が急速に増えています。このサイトでも、古くから農業起業に注目してトピックで書き込んで着ましたが、ここにきてアクセス数が飛躍的に増えています。
農業起業をテーマにした書籍の販売も増えていますし、テレビでも取り上げることが多くなりました。わが国の農業の置かれた立場を考えますと、農業起業には追い風が吹き続けています。
ただ、小売や飲食、サービス業の起業とは手法も経営も、まったく違っているのが農業起業です。仕掛けから生産までが、4ヶ月や半年と長期間かかりますし、農業技術の習得には時間もかかります。
その上、天候による凶作がありますし、豊作貧乏もあります。収入も決して高いものではありません。ただ、お金では得られない生産の満足感は、計り知れないものがあります。しかも、わが国では最も将来性のある起業と言えるかも知れません。


現在、大不況の最中ということもあって、ベンチャーキャピタルが血眼で新たなイノベーションベンチャー企業探しをしています。
彼らは過去の経験から、不況時にはこれまでにない力量のあるベンチャー企業が誕生することを知っています。
例え、有力なベンチャー企業を作ることは不可能でも、そのような企業の周辺ビジネスを手掛ける企業として、新たに起業することは可能です。
大不況自体は、次第に存在価値の薄れた既存企業が淘汰される、経済の大きな流れのなかの必然の出来事でもあります。
「100年に1度」の台詞に惑わされることなく、09年も起業に向けて準備を進めてください。


日々の起業環境の変化を追っています


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