中山おさひろの起業のカタチ
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『地域で家事代行の起業を考える若いママ』


 最近、起業と正面から向き合う若いママさん達に会う機会が増えています。会社勤めでの仕事が、やっと面白くなったときに出産で会社を辞めるなどの経験を得て、もう一度面白い仕事をしてみたいと希望する人が多くいます。


 東京の西の外れに住むSさんもそんな一人でした。現在は2歳の男の子を育てているため、フルの仕事は難しいこともあって、短時間で何かできないか探しながら起業準備を進めていました。


 そんなとき耳にしたのが、隣町に住む旦那の両親が、家の掃除をする家事代行の業者を探しているという話です。70代の両親は二人だけ暮らしていて、最近母親が膝を痛めて家の掃除もままならない状態でした。


 Sさんは、業者に頼むくらいなら「わたしに出来ないかしら?」と素朴な思いがあったようです。まったく知らない人に家の中を掃除してもらう発想は、地域経済が成長している時なら「ビジネスライク」の言葉で歓迎されました。


 21世紀の現代は、過去にないほど日本で高い収入を得るのが難しい時代に入っています。同じお金を支払うにしても、身近な仲間同士、親戚同士、知人同士などに回すことで、お互いウィン=ウィンの関係が可能です。


 そこで旦那に仲介してもらって、Sさんが友人と二人で実家の掃除を請け負うことにしました。一人でもできる仕事と思われましたが、他人が入ることで親子のナアナアな関係とは違う、ビジネスになると考えたためです。


 しかも、企業が運営している家事代行では、1時間当たりの料金設定が基本ですが、Sさんは親の家ですから範囲を決めてそこを全てを行う仕組みを変えました。話し合いで、1年に4度というように回数を分けて作業することにも。


 このSさんの家事代行は、両親の周辺住民の間で話題になり、現在3軒の家庭で家事代行をはじめています。また、一緒に仕事をするスタッフも増やし、徐々に仕事のテリトリーや事業領域も増やすことを考えています。


 わたしがSさんと話しをしている時にイメージしたのは、地方の過疎化した地域でのビジネスです。過疎地域といいますと、人口減と共に高齢者社会や貧困をイメージすると思います。

 ところが過疎地でフィールドワークを展開している大学院の先生の話を聞くと、高齢化は確かだが、貧困は都会人の勝手な思い込みと言います。地域でお金を回すことのできる付加価値を生む地方では、都会より倍は豊かといいます。


 これからの都会人も、人と人とのつながりを大事にして、外部に出すよりも内部で資金を回す知恵を身に付ける必要がありそうです。消費増税が進むと、ますます個人間の無税の取引は価値があります。



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