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トピックス
『起業にとって暴力団は大きな落とし穴』


平成19年2月22日

 大阪証券取引所ヘラクレスに以前上場していた「アドテックス」の民事再生法違反事件で、元副社長を務めていた男が暴力団の元組長だったことは、ビジネス界に大きな衝撃を与えた。
 これまでも、新聞や週刊誌で暴力団関係者がビジネス社会に潜り込んでいる話を抽象的に報ずることはあった。だが、このようなカタチで事実として突きつけられてみると、政治家の不正行為や役人の汚職同様に、ビジネス世界にも裏社会の悪の手は相当入り込んでいることになる。
 これからは起業家の周辺に発生するリスクの一つとして、暴力団等の裏世界からの悪に対し、いかに自分の身を守るか重要な課題の一つとなってくる。
        
 この元組長は、いきなり「アドテックス」の副社長に就任したわけではない。彼が副社長になるまでに、2つの仕掛けが用意されていた。
 一つは、彼と一緒に「アドテックス」に入り込んで、社長に就任した男の存在である。この男は、外資を含む横文字企業を渡り歩いた挙句、M&Aで取得した格闘技の専門雑誌「週刊 ゴング」を発行する日本スポーツ出版社の社長に、経営再建と称して就任する。04年7月のことである。
 この社長が、06年1月にはインターネット上の同窓会サイト「この指とまれ!」の運営会社「ゆびとま」に入り込んで社長になるが、このとき元組長も一緒に入り込み、その後は社長になっている。
 ネット世界での有名会社「ゆびとま」の社長就任が、元組長が副社長になる2つ目の仕掛けである。ここで彼は経歴のマネーロンダリングを行なったわけだ。彼の経歴を知らない多くの人は、ITビジネスの経営者として信じてしまう。
         
 通常、起業したばかりの金のない人間に暴力団が近づいてくることはほとんどない。ただ、気をつけなければならないのは、飲食店や移動販売車などで起業すると、暴力団の人間がショバ代を取りにくることがある。
 1度でも暴力団にショバ代を払うと、彼らはその後執拗にショバ代を請求するようになる。また警察も、ショバ代を払っている飲食店経営者を暴力団関係者と記録するので注意が必要だ。
 直ぐに最寄の警察署に相談して、暴力団とは一切かかわりを持たないことが大切である。
 また、知らないうちに暴力団関係の会社と取引をしているケースもあるが、深入りする前に取引を停止するのが賢明だ。暴力団を含めて、長く企業経営をしている人の話を聞くと、暴力団との取引は一時は儲けさせてもらうが、長い目では損をすることがほとんどのようだ。
          
 米国の研究機関などの調査によると、日本の経済は犯罪組織によって相当汚染されていると言った報道がなされてきたが、実感としては薄いものであった。
 所が、「アドテック」などの事件を見ると、確かに上場企業といえども暴力団に乗っ取られる危険が潜んでいることが分る。
 当然、起業をする人の将来にも、暴力団からの悪の手が忍びよる危険性があるわけで、日頃からお金に関しても、人付き合いに関しても、身奇麗にしておかないと、どこに落とし穴が待ち構えているか分ったものではない。
                    
                    
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