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             『起業にあたって自営業か、会社設立か 』

           間近に起業を考えている人にとっては、自営業で開業するか、会社設立で開
          業するか、とても大きな問題である。
           特に今年5月1日からは新会社法が施行されて、起業家が一人だけの会社を
          少額の資本金で設立することが出来るようになってからは、思い切って株式会
          社や合同会社による起業に踏み切るケースが増えている。

           起業にあたってよく言われるのは、初年度の売上げ高が1000万円を超える
          場合は、消費税の免税業者にはなれないので、あらかじめ会社組織にしてお
          いた方が、経費などの点で節税効果が見込て有利とされる。
           また、取引先の関係で、中堅企業以上の大きな会社では、会社組織にしてい
          ないと取引をしてもらえない所がほとんどで、そこを考えると会社組織にしてお
          いた方がよいとも云われる。

           比較的順調に売上げを伸ばしている起業家の場合、起業当初は税務署に開
          業届けを出して青色申告でスタートして、売上げや従業員が増えた段階で会社
          組織に替えていくのが一般的である。
           ただ、起業当初の初期投資が高額な事業を行なう場合は、最初から株式会
          社での設立が圧倒的だ。
           ビジネスには、「収益額は初期投資額に比例する」という原則があって、一、
          二の例外を除くと、起業時の投資額によって、その後の利益の額も決まってく
          るので、自営か会社設立かは初期投資額によって決まると思ってよい。

           ただわたしは、事業体の会社が商品が売れるから無闇に大きくすればよいと
          いうものでもないような気がする。
           従業員を雇うということは、その人たちの生活を守らなくてはならない。取引
          先が増えるというとこは、取引先に商品やサービスを提供し続けなければなら
          ない責任が生まれる。会社は、社会的な存在なのだ。

           起業家から、事業家へと成長するに従って、大きな責任が発生することにな
          る。果たして、起業に際して自営業か会社設立かで悩んでいる人は、そこまで
          考えているのだろうか?
           あなたは、起業を考えていて、現在は目先の事業を軌道にのせることばかり
          に集中しているが、軌道にのったとたんに直ぐこの問題に直面する。

           そのとき、会社を大きくした方がいい人間と、小さいままの方がいい人間の違
          いは、難局に直面したときに逃げずに立ち向かえる人と、逃げてしまう人と
         の違い
が、目標とする会社の規模になると思うとよい。
           今現在は、難局と言っても、自分が食べることに精一杯で周りのことまで気が
          回らないかもしれないが、起業が進むと絶えず難局はついて回る。
           今からそのときのための準備をすることと、起業は誰もが出来ることではない
          ことを認識するとこだ。

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