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『起業やビジネスでシステム思考による問題解決に注目』

平成27年6月11日


 昔から、優秀な人でも大手企業出身者の起業は失敗するケースが多いといわれています。逆に、中小企業の人の起業が上手くいくというのは、単なるジンクスなのでしょうか。


 大手の人は開業資金が潤沢、会社事務所をしっかり構え、従業員も雇って仕掛けが大きいことが多い。ここには、大手出身の見栄のようなものも働いているようです。


 近年、米国発のシステム思考の考え方が知られるようになって、大手企業での勤務経験が、起業にはあまり向いていないことが解明されるようになりました。


 大手スーパーで商品バイヤーをしていたような人が、独立して起業するケースです。長年築いてきた、地方生産者のもつネットワークをよく知っている強みを生かすことが起業の動機です。


 仕入れと営業に強いですから、社長自らが各地を飛び回って、商品探しと大都市での販売ルート作りに精を出していました。ただ、会社には管理部門も必要で事務員や営業の人も雇っています。


 このようなワンマンプレーヤーの会社は、バイヤーに限らず至るところで見かけます。社長一人でほとんどを稼ぎだし、社員は所在なげに何をするでもなく、一日会社でパソコンを見たり外出している会社です。


 システム思考の発想では、会社という組織は全体最適な運営によって成り立っています。ところが、この会社は社長の営業力に頼った部分最適を実現するための組織になっています。


 中小企業で経営の上手い会社に勤務していた人は、この全体最適の組織運営をしないと安定した経営が難しいことを、身をもって知っているようです。社長の仕事を減らしても、全員が働く仕組みを考えるべきです。


 ただ、大手企業に勤めて事業部にいても、全体最適のビジネスモデルを知っている人はいます。特に、MBAなどで学んできた人は、最適化に関してはしっかり教えられます。


 これから起業をする人は、自分の会社や組織に全体最適化を図る必要があります。売上げが上がり、利益がでているなら大丈夫と考えているようでは、大きな落とし穴に嵌ります。


 企業経営をする人にとって、システム思考は問題解決の方法として役に立ちます。会社勤めをしているときからこの手法を身につけておくと、その後の起業にも助けになります。


 この5年くらい、ビジネス書の多くはシステム思考の手法が発想の基になっています。また、イノベーションを生むためのデザイン思考とも、手法が重なっていて懐の深いビジネスを可能にしています。起業した場合、開業後の企業経営が上手くいくほど長いですから、最初から思考法の基礎をしっかり押えておくと後が楽です。



システム思考による起業経営相談をお待ちしてます






                           

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