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『起業する人を減らしている2つの習慣 』

平成26年8月28日

−便利な日本社会は足を引っ張る−

 わが国は、ビジネスの開業率が欧米の半分程度の4%強と言うこともあり、いかに開業率を高めるか政府が取り組みはじめています。


 日本人はリスクを取ることを嫌うと言われてきました。また、日本には起業を行う文化が育っていないとも言われます。ただ、高度成長期の時代は、今の中国や東南アジアの国々と同様に起業する人は大勢いました。


 開業、つまり起業が少なくなったのは、精々この20年ほど。日本がデフレ経済に陥って、起業しても成功する確率が低くなる需要が減少してからのことです。


 わたしは、起業が少なくなった原因の一つに、日本社会が世界で突出した便利な社会にあると思っています。デフレになってから、テレビを見ていても字幕であれこれ注意をしたり、視聴者の考える先を読む展開が多くなりました。


 電車の中でも、街を歩いていても、あれこれご丁寧な注意がとても多くなっています。国民が何も考えなくても、不便を感じさせないサービスの行き届いた社会になりました。


 その結果として、煩わしいことは避けようとする空気が日本社会には蔓延しています。起業の場合は煩わしいことばかりの連続です。


 よく「面倒くさい」という言葉も耳にします。起業は人がしたがらない面倒くさいことがビジネスの種です。そのため、起業しても面倒くさがって手抜きをしますと、失敗の原因になります。


 起業が少ない原因のもう一つは、成功するより、失敗しないことを重視する原点主義の社会の空気です。デフレでは、レールから外れない方が、将来受け取れる利益は大きい時代です。


 ただ、この2点はどちらもデフレを背景にして生まれた発想です。現状のままで何も変わらないことを前提に、過剰な便利さでモノゴトを考えない社会と、ナニゴトも面倒くさいが通用する社会が成り立っています。


 今後、ひとたびインフレ経済に切り替わったとき、2点の前提が変わります。否応なく成功することが求められる社会がきます。失敗しないように何もしないよりは、早く発想を転換したほうが有利ではないかと思っています。




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